メラミンスポンジでできる楽なつや消し

何でスポンジ?

ガンプラなどプラモデルの仕上げにスプレー缶やエアブラシでつや消しトップコートをする方は結構いるかと思います。
私もそうです。

つや消し仕上げにする方法って実はこれ以外にもあり、今回はメラミンスポンジのつや消しを紹介します。

メリットもいくつかあって、つや消しトップコートを使ったときに起こる表面の白化リスクがありません。
スプレーしているわけではないので、擦れてコーティングが剥がれることもありません。
あと、非常に低コスト。
RGやMGクラスのキットでもスポンジキューブ1~2個で足ります。

この方法は成型色のまま仕上げる部分塗装派にオススメです。
スポンジで擦っていくため、塗膜が削れていき全塗装には向いていません(軽く擦るくらいなら問題なし)

つや消し仕上げの一つの方法として知っていただければと思います。

オススメの理由

私がメラミンスポンジを使ったつや消しをおすすめする理由は大きくまとめて3つあります。

1:失敗リスクが少ない

トップコートは仕上がりが綺麗ですが、あくまで塗料なのでキットを動かしたりしているといずれ塗膜が剥がれます。

また、トップコートの塗装時に白化のリスクもあります。

トップコートをした後で、貼っていたマーキングシールが剥がれかけてきて見栄えが悪くなった経験はありませんか。しかもシール剥がれた後にはトップコートの当たっていない面が出てきてしまいます。

トップコートはこういう時の手直しが面倒です。

対するメラミンスポンジは目の細かい紙やすりで擦っているようなものなので、白化のリスクはありません。塗膜もありませんし、表面に傷がついてももう一度スポンジで擦れば済むのです。

ただしコーティングしているわけではないので塗装面の保護はできません。

2:低コスト

メラミンスポンジは100均で複数個まとめて売られていたりするので、つや消しトップコートの塗料ビンを1本買うよりも費用が安いです。

缶スプレータイプなんてもっと高いですよね。

スポンジキューブ1つでHGなどの1/144のガンプラ1体分は余裕で賄えます。
パーツの多いRGやMGでも1~2個あれば足ります。

メラミンスポンジでつや消し仕上げしたHG オリジン版ガンダム。
つや消しトップコートは使用していません。

3:いつでも手を加えられる

これが特に大きいと思います。

しばらくたった後に別キットの改造パーツとして使いたい時や、別の色で塗装をしたい時メラニンスポンジで仕上げているのであればすぐサーフェイサー処理や直接色を付けたりすることができます。

トップコートで仕上げていた場合、上に塗っていくと塗膜の厚みが増えますし、かといって表面の塗料を溶剤で落とすとなるとかなりの手間になります。

まああるよねデメリット

いいことばかりではありません。トップコートに劣る部分も少なからずあります。

ゴミが出る

使っていくとスポンジのカスが出ます。
キットのパッケージを受け皿にして作業するのをオススメします。

あと吸いすぎると体によくないかも。
私はくしゃみが出るのでマスクを付けて作業してます。

完全にツヤが消えるわけではない

つや消しトップコートと比べると完全なつや消しにはなりません。
半光沢よりはマシですが、少し光沢が残る場合があります。

逆に言えばつや消しトップコートのようなザラつきも無いので、手触りはむしろいいかも。

まとめ

私はもともとスミ入れ→部分塗装→つや消しトップコートの簡単フィニッシュが多かったのですが、最後の工程をメラミンスポンジに代用する場合もあります。

理由は上記にも書いた通りお手軽さと後からでも手を加えられるという安心感によるものでした。
あと白化も嫌だったので……

スポンジで擦る前と後では見て分かるくらいには違いが出るので一度やってみてはいかがでしょうか。