今回紹介するガンプラは、HGUC第64弾としてラインアップされた「MS-05B ザクI」です。
量産されたMS-05のうち、実戦仕様量産機を原型とする初期先行試作量産型はAタイプと呼ばれ、27機ほどが生産された。そして、数次にわたる訓練運用と実戦投入を経て、それらの実働データをもとに各部の手直しが施され、改良型のBタイプが793機、最終的に計820機ほどが生産され、その多くが教導機動大隊の編成や初期の戦闘において使用されている。ザクIの生産はA、B型あわせて約800機を超えた時点での終了が決定し、更なる高性能化を目標にMS-06 ザクIIが開発されることとなったが、MS-05こそが、実質的なMSの祖であるということができるだろう。
「HGUC No.64 MS-05B ザクI」パッケージ
キットの紹介
2006年5月発売
TVアニメ「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」および劇場版「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」、OVA「機動戦士ガンダム第08MS小隊」「機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録」などに登場する旧式の量産MS MS-05B ザクIを1/144スケールでリアルに3D化したプラスチックモデル組立キット。■全てのザクの原型となったプロポーションや機体各部のディテールの再現、足首等のフレキシブルな可動に加え、肩関節のせり出し機構および肘関節の可動機構により、ザク・マシンガンやザク・バズーカ等の武器を両手でかまえる事が可能。モノアイは可動式。■主武装であるザク・マシンガンはもとより、腰部にマウント可能なヒート・ホークおよびザク・バズーカ等、多彩な装備をセット。選択式の頭部パーツにより、隊長機/一般機を再現可能。■ホイルシールと詳細な解説書付き。
パッケージ
説明書
シール
ザク・マシンガンのスコープ、モノアイ、モノアイ周囲の黒い部分がホイルシールで再現されています。
完成
全身
「機動戦士ガンダム」劇中に登場するザクIIの先代ともいえるMSで、藍色と濃緑色のツートンカラーが特徴です。
動力パイプ、右肩のシールド、左肩のスパイクが無いのがザクIIとの大きな違いです。
基本工作はフロントアーマーの分割です。
武器装備
ザク・マシンガンを装備した状態。
ザクIIが使用しているものとは異なる武器なので、105ミリマシンガンやザク・マシンガン初期型と呼ばれることもあります。
105ミリマシンガン
「ザクI」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』 2020年9月16日 (水) 16:01 UTC
型式番号はZMP-47D。ザクIIが装備する120mmマシンガン(ザク・マシンガン)の初期型とされる。
装弾数は100発程度、重量は約5トン。ザク・マシンガンとは異なり、円盤型マガジンが銃体機関部の上面水平でなく右側面垂直に装着されている。
口径は105ミリと120ミリの2説がある。
付属品
付属品です。
「機動戦士ガンダム」劇中では肉弾戦のイメージが強いですが、このキットでは豊富な武装が付属しています。
ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホーク、シュツルム・ファウスト、スパイク・シールド、交換用右手首×2、交換用左手首、バズーカ・ラック、ヒート・ホーク用接続パーツ、シュツルム・ファウスト用接続パーツ、ブレードアンテナ交換パーツ
各部アップ
動力パイプがない分、かなりすっきりした見た目になっています。
接地性はそこそこです。
可動範囲
左右と前後の可動。腕はほぼ真横まで広げられます。
肘と膝は二重関節になっており、こちらの可動もかなり優秀です。
腹部は若干前に倒すことが可能です。
タックルポーズ再現のためのギミックだとは思いますが、肩を大きくスイングさせることが可能です。
膝立ちも何とか可能です。
ギミック&アクション
頭部底側の凸パーツを動かすと、連動してモノアイが左右に動きます。
腰背部にはザク・バズーカ用のマウントラックがあり、差し替えしで取り付けることが可能です。
正面から。
シュツルム・ファウストは手に持たせることができます。
スパイク・シールドはグリップ部分を手に持たせる仕様です。しかし、形状が握り手と若干合っていないため外側に傾きやすいです。
また、スパイク・シールドには接続パーツを使用してシュツルム・ファウストを取り付けることが可能です。
スパイク・シールド
防弾用のシールドに打突用のスパイクを追加したもの。のちのザクIIでは標準固定装備となるが、スパイクは左肩のアーマーに移設されている。
シュツルムファウスト
「ザクI」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』 2020年9月16日 (水) 16:01 UTC
一年戦争後期で多用された装備。使い捨てのロケットランチャーで、自動追尾装置は持たない。そのため移動する標的に着弾させる事は難しいものの、携帯用の武装としては強力とされる。
バズーカ・ラックを使ってザク・バズーカを構えた状態。
ザク・マシンガンと同様に、ザクIIが使用している武器と異なるので280ミリバズーカと呼ばれることもあります。
280ミリバズーカ
「ザクI」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』 2020年9月16日 (水) 16:01 UTC
対艦攻撃用装備。弾倉はなく、砲弾は先込式。「280ミリ核弾頭バズーカ」とも呼ばれ、核弾頭のほかに粘着榴弾、徹甲弾なども発射可能。核弾頭射出用の炸薬が強力であり、反動で肩関節の不具合が発生することがあるため、保護のため右肩上部に追加可能なバズーカ・ラックが用意されている。
股下のカバーパーツを外すとポリキャップの穴がでてきます。
ここには「HGUC No.63 AMX-003 ガザC」に付属するスタンドが使用できると説明書に記載されています。
アクションベース2に付属する棒軸タイプの接続パーツでもサイズが合いますので、いろいろと代用はできそうです。
アクションベース2に接続してみました。
ポリキャップが左右に動くような組み方になっているので、あまり重装備にしすぎるとキットの重さで左右に傾いてしまいます。
サイドアーマーには専用パーツを使用してヒート・ホークをマウントすることが可能です。
ヒート・ホークは専用パーツにかなりしっかりと固定されます。
ザクII同様にヒート・ホークが持ち手とサイズが合っておらず、やはり不安定な印象はあります。
頭部パーツの差し替えによってブレードアンテナが付いた指揮官仕様に変更できます。
ザク・マシンガンは側面のグリップが可動し、両手で構えることが可能です。
広い可動範囲でショルダータックルのシーンを再現できます。
「機動戦士ガンダム」第3話でのガンダムとの対決。
比較:HGUC No.40 MS-06 量産型ザク
どちらも緑色の機体ですが色味や明るさが異なります。
武装の形状も異なるので、いろいろと見比べてみるのも面白いです。
まとめ
ザクIIから可動がさらに進化しており、腰の回転も可能になりました。
さらにフロントアーマーの分割に対応していたり、バズーカ・ラックやザク・バズーカの持ち手が新たに付属しています。
股下にスタンド対応の穴が追加されたりと、遊び幅も増えました。
ただ一つ、このキットは膝関節の軸が短く外れやすかった点が気になりました。
撮影時に結構な頻度で取れたのでここはちょっと惜しいです。
以上、ガンプラ「HGUC No.64 MS-05B ザクI」の素組みレビューでした。
最後までレビューを見ていただきありがとうございました。
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