エアブラシを使わない【コスパのいい簡単ウェザリング仕上げ】

エクシードモデル ゼータヘッドの「ゼータガンダム3号機」をリアル風にかっこよく仕上げてみました。
慣れてきたら1時間くらいでできるこのお手軽なウェザリングを今回は紹介します。

必要な道具

今回使用するものはなんとこれだけ。

片付けがすぐ終わるような、誰でも気軽にできる方法を追求してみました。
どれも物持ちがよく複数のキットに使い回せるのでコスパもいいです。

タミヤのエナメル塗料はチッピングに使用するので、何か適当な筆を用意しましょう。

作業開始

無加工状態

はじめに、無加工状態のゼータガンダム3号機はこんな感じです。

額の赤いパーツやツインアイの黒縁などは既に塗装が施されています。
ツインアイやメインカメラはクリアグリーンのパーツが使用されており見た目も非常にきれいです。

500円ガチャポンのグッズとしてもなかなか良くできていると思います。

後頭部のセンサーは塗装で再現。

さらにアンテナは可動し、ゼータガンダムの変形シークエンスまでもが簡易的に再現されています。

このように加工なしでもかっこいいゼータガンダムですが、ここではウェザリングを施してよりリアルな雰囲気に仕上げてみたいと思います。

スミ入れ

まずは簡単にスミ入れから始めます。
スミ入れとウェザリングの両方をMr.ウェザリングカラーという塗料で行っていきます。

作業としては塗料を流し込んでキムワイプで拭き取るだけ。簡単です。

このMr.ウェザリングカラーは油性塗料なのでエナメル塗料のようにプラスチックを脆くすることはなく、安心してガンガン使っていくことができます。
さらに乾燥速度も遅いので全体に塗料を流し込むのを終わらせてから拭き取りを始めても十分間に合うのもありがたい。

注意点としてこのMr.ウェザリングカラーにはタミヤのエナメルスミ入れ塗料のようにキャップ側にハケが付いていません。
このままだとちょっと使いにくいのですがこれを解決できる最強のアイテムがあります。

GSIクレオス Gツール GT117 Mr.接着剤用筆セット

なんとハケ部分のみで販売されています。

Mr.ウェザリングカラーのキャップにはこれを加工無しで取り付けることができ、タミヤのエナメルスミ入れ塗料と同じ感覚で使用できるようになります。

これはMr.ウェザリングカラーを使う時に超おすすめアイテムなので是非。

スミ入れをするとこんな感じになりました。
白い装甲などの明るい部分にはマルチグレー、額や首などの暗い部分にはグランドブラウンを使用しています。

メリハリがついてこの時点でもすでにかっこいい。

スミ入れが終わったら一度ここで半光沢のトップコートを吹きます。

ウェザリング時にスミ入れのラインを消さないように全体をコートするのと、さらにパーツの表面の質感を揃えておきたいという目的があります。

ウェザリング

トップコートが乾いたらウェザリングを始めます。

Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンを今度は全体に塗っていきます。
今回は白いパーツも含めて全てにグランドブラウンを使います。

拭き取ると、無塗装時よりも少し表面が赤黄色っぽくなっていると思います。

全体へMr.ウェザリングカラーの拭き取りが終わったら次はタミヤ ウェザリングマスターを使って更に汚れを付けていきます。
暗いパーツには《Cセット》のガンメタルとシルバー、明るいパーツには《Eセット》のグレイを使ってみました。

ウェザリングマスターの塗料を含ませたスポンジでパーツに色を付けてハゲでこすっていきます。
汚くなりすぎてしまうので、あまりやりすぎないように注意です。

少しずつ装甲部分に使用感がでてきました。

ここでつや消しスプレーを使い全体をコーティングします。

エナメル塗料でチッピング

最後にエナメル塗料でドライブラシによるチッピングを行います。

塗料を含ませた筆をティッシュで拭き取り、ほとんど色がつかなくなった状態にしてから鋭利な面を狙ってチッピングをしていきます。

ジャーマングレイを全体に、チタンシルバーを暗いパーツのアクセントになるように使ってみました。
これで金属の塗装剥げを表現できます。
ウェザリングマスター同様にこちらもあまりやりすぎないように。ほどほどが一番です。

完成

今回はグランドブラウンで全体をウェザリングしたため、装甲部分はやや黄色みがかった感じになりました。
青系や緑系を使ってみるとまた違った雰囲気に仕上ると思います。

額パーツのチッピングは個人的にうまくできたのではないかと思います。

前面と比べると情報量の少ない後頭部も、スミ入れのラインがしっかり入った事によってクッキリとした印象になっています。

正面から。
ゼータヘッドの造形自体もかなりクオリティが高く、ゼータガンダム特有の顔をしっかりと再現されています。

比較

比較してみると白色の違いが一目瞭然です。
ウェザリングカラーを使えばエアブラシ無しでも全体の色味をこのように変化させることが可能で、特に汚し塗装をしていく場合はかなり有効な手段だと思います。

まとめ

スミ入れとウェザリングの両方をこなす事ができるMr.ウェザリングカラーや、仕上げに重宝するウェザリングマスターとエナメル塗料によるドライブラシのチッピングは準備や片づけも楽でお手軽にできる作業なので、塗装の手間を前にして手をこまねいている人にこそ是非チャレンジしてほしいです。

最後に、今回使用したものは

でした。

Mr.ウェザリングカラーはスミ入れだけの場合でも活躍できるのでなかなか便利なアイテムだと思います。

最後まで記事を見ていただきありがとうございました。