今回紹介するガンプラは「MG 1/100 シャイニングガンダム」です。
キットの紹介
「機動武闘伝Gガンダム」に登場する主役モビルファイターのシャイニングガンダムのプラモデル。
商品ページより
手刀などの格闘ポーズ用の手首が多数付属し、背部のコアランダーも分離、変形出来ます。
体の各パーツを展開させることにより、スーパーモードも再現可能です。
1/20スケールのドモン・カッシュのフィギュアが付属。
2002年5月発売
定価 2,750円
パッケージ
説明書
シール
いつものホイルシールとマーキングシールの他にジュエルシールが付属しています。
これはシャイニングガンダムの胸部の球体部分(エネルギーマルチプライヤー)に使用します。
今回はジュエルシールのみ使用した部分塗装で仕上げました。
完成
シャイニングガンダム ノーマルモード
通常時のノーマルモード。
頭部センサーやコア・ランダーのベクタードサブスラスターの部分塗装の他、ボディのラインをグレー、放熱パーツをイエローゴールドで塗装をしました。
放熱パーツはそのままだと黄色の成型色だったので、完成見本に合わせて色を変更しています。
コア・ランダーのベクタードサブスラスターは無塗装だと黄色の成型色となっており、偶然なのか旧キットと同じ仕様です。
古めのキットですがスタイルは結構いい感じだと思います。
手や足裏にはラバー素材が使用されています。
頭部アンテナは軟質パーツとプラパーツの選択式で、今回はプラパーツを使用。
ちなみに選択式になっているパーツの正式名称は多目的ブレードアンテナとフィールドリダクションフィンです。
全身のフレームはアクションフレームと呼ばれるMGにおけるモビルファイター系独自の関節仕様になっています。
フレームの一部にビスを使うことで、強度と可動域の両立を図っています。
このガンプラのサイズでビスを使用するのはこれ以降見かけなくなりましたが、可動を重視したフレーム構造は現在のMGシリーズでも受け継がれています。
個人的にもビスに頼った点はイマイチだったかなと思いますがそれについては最後のまとめで。
ドモン・カッシュ
1/20スケールでパイロット(ガンダムファイター)のドモン・カッシュが付属。
今回フィギュアの塗装はしていません。
背中の突起物×3とハチマキの後ろ側は別パーツになっています。
スタンドはありませんがしっかり自立可能です。
付属品
付属品です。
ドモン・カッシュ、ビーム・ソードの刃×2、交換用左右手首×3、交換用フェイスパーツ、軟質頭部パーツ
各部アップ
肩部のマシン・キャノンは放熱パーツに合わせてゴールドに塗装しています。
エネルギーマルチプライヤーに使用されているジュエルシールの質感もいい感じだと思います。
コア・ランダーのスラスターは角度調節が可能です。
サイドアーマーは片側にビーム・ソードを2本収納します。
ビーム・ソードはそれぞれ柄の長さが異なり、ショートとロングで区別されます。
ブーツ部分は変形機構が備わっていることもあり可動箇所が多め。
可動範囲
横の可動はそれなり。
股関節はボールジョイントによる接続なのであまり広範囲には動かせません。
そのためサイドアーマーも大きく動かないようになっています。
肘と膝は二重関節で大きく動かせます。
膝立ちも可能ですが、フロントアーマーの可動は腰部との干渉で制限されるので大きくは動かせません。
アクション&ギミック
腕組み
このキットには腕組みポーズを再現しやすくするため胸部を凹ませるギミックがあります。
胸部をそのまま押し込むだけです。
また、肩関節は前方向へ引き出せるようになっています。
こんな感じ。
ただ、胸部の凹ませギミックは他のポージング時に結構暴発してしまい途中から鬱陶しく感じました。
発想自体は面白いと思うので、それぞれの状態でしっかり固定できるようになっていれば良かったですね。
腕のロール
アームカバーを手首部分ごと回転させることができます。
ポージングの幅が広がるのでこれはありがたいギミックですね。
コア・ランダー
シャイニングガンダムの背面にドッキングしているコア・ランダーは分離が可能です。
ガンダムファイターがモビルファイターに乗り込む際などに使用される小型ビークル。
シャイニングガンダム時のメインスラスターがコア・ランダーでは前方を向いた状態になるので緊急時のリバーススラスターとして使用できるという設計なのも面白いです。
キャノピーは開閉が可能。
シャイニングガンダム バトルモード
戦闘時のフェイスカバーとアームカバーが展開した状態のバトルモード。
バトルモード以降ではこの機体の代名詞である「シャイニングフィンガー」が使用できるようになります。
大きく変化した頭部が特徴的です。
フェイスカバー部分は差替式。
MGシリーズなのでここも変形してくれたら嬉しかったですが、それだと見た目が破綻してしまうのだろうか。
アクション
なんせ2002年のMGなのでこれでも結構動く方なのですが、最近のキットと比べるとやはり物足りなさが。
特に股関節が本当に残念。
ここがもっと開けるだけでもかなり印象が変わったのに。
シャイニングフィンガー
待ちに待ったクリアグリーン成型のかっこいいシャイニングフィンガーです。
旧1/100キットでは鉄拳でしたからね。
両手分付いているので好きな方で再現できます。
シャイニングガンダム スーパーモード
ドモンの怒りの感情を感知することで発動されるスーパーモード。
バトルモードの状態から頭部のフィールドリダクションフィンとリトラクダブルダクトが展開。
さらにショルダーカバーとレッグカバーが展開、足部のアウトリガーが接地して変形完了となります。
様々な部分が変形していますが、全て差し替え無しで再現されています。
この状態ではゴールドに塗装した部分の存在感が一層出てきます。
足部のアウトリガーの変形は若干複雑。
設定上ではこれでグリップ力が強化されるらしいですが、このキットでは接地しているラバー面積が減るのでグリップ力は減ります。
ビーム・ソード
ビームソードは刃の部分はクリアピンク成型で、ショートタイプとロングタイプがあります。
シャイニングフィンガー
シャイニングフィンガーもやはりスーパーモード時が一番映えますね。
まとめ
今回不満点だった股関節の可動も2005年の「MG ガンダムMk-II Ver.2.0」あたりからかなり改善されていくので、可動重視の面ではモビルファイターのキット化はちょっと早かったのかもしれませんね。
各モードがかっこよく再現でき、シャイニングフィンガーのポージングは概ね問題なくできるのでその点ではかなり満足しています。
しかし、腰の接続をボールジョイントとビスで済ませてしまったのは良くない部分だと思いました。
これだとすぐ緩んでくるだろうし、ビスの締め直しで補強するにも限度がある上そもそも分解するのも手間です。
緩んできたと思ったらボール軸を少し太めて調整していくのが良さそうですね。
ネジが馬鹿になったらおしまいです。
個人的にGPシリーズとGガンダム系はそろそろ新しくリメイクしてほしいところ。
以上、ガンプラ「MG 1/100 シャイニングガンダム」のレビューでした。
最後までレビューを見ていただきありがとうございました。
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