逃げたら一つ、進めば二つ
今回のレビューは「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する機体から「ROBOT魂 <SIDE MS>ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」です。
キットの紹介
新たな展開をスタートしたver. A.N.I.M.E.シリーズにTVアニメーション最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』よりガンダム・エアリアルが登場!
商品ページより
その魅力を存分に再現出来る豪華仕様!
2022年11月18日発売
定価 7,700円
ROBOT魂 機動戦士ガンダム 水星の魔女 <SIDE MS>ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E. 約125mm ABS&PVC…
パッケージ
左側のシェルユニットが発光しているエアリアルは気にしないでください。
このフィギュアでは再現できません。
説明書
説明書はモノクロ両面印刷。
全身
本体
ガンプラのHG版エアリアルと比べて個¥人的に特筆すべき点は、より設定に忠実な色分けと柔軟な可動域の獲得です。
各部のディテールや凹凸形状もよりはっきりと造形されています。
ディスプレイで見栄えの良い握り拳も付属。
HG版ではシールの選択式によってシェルユニットの発光・非発光状態を再現できましたが、このROBOT魂版は非発光状態で固定となります。
背面にはビームサーベルを2本搭載されています。
ビットオンフォーム
ガンダムエアリアルの肩、腕、腰にビットステイヴを取り付けた状態。
HG版ではシールだった部分もこちらではしっかり塗装で再現されています。
各ガンビットの接続部はボールジョイントで動かせるようになっており、微妙な角度調整ができるようになりました。
武器装備
ビームライフルとシールドを装備した状態。
付属品
付属品
交換用左右手首×4、頭部アンテナ(予備)、ビームサーベル×2、ビームライフル、ビームエフェクト、ライフルマウント、ロングバレルアダプター、シールドベース、ガンビット×11、ガンビット支柱×5、ガンビット支柱基部、ガンビットマウント左右×3、ディスプレイジョイント、補助棒、手首格納デッキ
各部アップ
シェルユニットは黒いですがクリアパーツとなっています。うっすらとラインのディテールが確認できました。
非発光状態なので肩のラインも黒くなっています。
接地性も優秀で、足首がボールジョイントになっており柔軟に動かせます。
HG版では白でしたが、踵の色が設定通りグレーになり、成形の都合であった肉抜きもありません。
ROBOT魂 機動戦士ガンダム 水星の魔女 <SIDE MS>ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E. 約125mm ABS&PVC…
可動域
肩アーマーのパーツも個別で可動できます。
また、肘部分にロールが追加されました。
腰を引き伸ばすことで上半身の可動域を拡大できます。
股関節を引き出すことで可動域を拡大できます。
足首周りの可動もかなり自由が効くようになりました。
横の可動はこんな感じ。
HG版よりも肩の上がり幅は劣りますが、ROBOT魂版は肩が鎖骨から動いているような自然な形状になっています。
肘と膝は二重関節となっています。
膝立ちポーズもきれいに決まります。
ビームサーベルの基部が可動します。
肘のロールを使うことで抜刀ポーズを自然ととることができます。
リア部にディスプレイジョイントを付けることでアクションベースに対応できます。
ジョイントの付けたままガンビットを付けることもできるので、ビットオンフォームでもディスプレイ可能です。
アクション&ギミック
交換用手首パーツ
握り拳も含めて手首は左右5種類ずつあります。
未使用時は手首収納デッキにまとめておくことができます。
ビームライフル/ビームブレイド/ロングバレル
主兵装のビームライフル。
スコープ部分もしっかり色分けされています。
銃口部分にエフェクトパーツを付けることでビームブレイドが再現できます。
保持力もあまり問題はなさそうですが、長時間のディスプレイは非推奨。
上がHG版。
ビームエフェクトが長くなってさらに見栄えが良くなりました。
シールドに搭載されているビットをライフルに装着することでロングバレル化できます。
ビットの取り付けにはロングバレルアダプターを使用します。
ロングバレル状態。
背面にライフルマウントを付けることで、ビームライフルを固定することが可能です。
ビームサーベル
近接用の装備であるビームサーベルも2本付属。
背面に搭載されている柄にクリアブルー成形のエフェクトパーツを取り付けます。
ビームエフェクトの色はHG版と同じで青色。
シールド/ビットステイヴ
ガンダムエアリアルのシールドは分離可能なビットによって構成されています。
ビットはそれぞれ分離可能。
シールド状態では代用パーツ(シールドベース)が使用されているので11基のビットになるわけではありません。
そのためこの4基のガンビットだけは差し替えとなります。
ガンビットに置き換えるとこのようになります。
ちなみにビット裏のジョイントパーツは補助帽を使うことで外すことが可能です。
ジョイントパーツを外すことで、シールド裏面の見栄えが良くなります。
ちょっと手間なので個人的にはそのままでも良いかと思います。
シールドは腕と手の2箇所で固定します。
ガンビットはこの専用パーツ(ガンビットマウント)に最大3基ずつ取り付けることができます。
ガンビットの支柱と基部を組み合わせることで、ガンビットを射出状態のままディスプレイすることが可能に。
エアリアルの背面に基部を取り付けることができます。
射出状態のディスプレイイメージ。
カーブの入った支柱なので、まるでビットの軌道のようにも見えます。
支柱の基部との接続はボールジョイントなので位置調整もある程度可能です。
ガンビット支柱基部は魂STAGE(別売り)の台座に付けることもできます。
台座に付けた場合はエアリアルと同じくらいの高さになります。
比較:HG 1/144 ガンダムエアリアル
ROBOT魂版(左)、HG版(右)
サイズはほぼ同じですが、プロポーションは微妙に異なっています。
シルエットもROBOT魂版の方がより流線的な感じです。
HG版との主な違い
- HG版ではシールだった部分や、かかとなど色分けができていなかった部分も設定に合わせて塗装されている。
- 腕のロールやビームサーベル接続部、足首の柔軟な可動ができるようになり、よりポージングがしやすくなった。
- 握り拳と武器持ち手の他に、平手が2種類付属。
- ガンブレイドのエフェクトパーツがさらに長くなった。
- シールドは腕と手の2箇所で固定。
- 各ガンビットの接続部がボールジョイントで動くようになっており、微妙な角度調整ができるようになった。
- ガンビットを射出状態でディスプレイが可能な支柱が付属している。
- 予備の頭部アンテナが付属。
- シェルユニットは非発光状態しか付属しない。
- ビームライフルのロングバレルを再現するのにジョイントパーツが必要になった。
- シールドのガンビットは一部差し替えが必要になった。
まとめ
ガンプラのHG版エアリアルからさらに可動域が拡張されており、より柔軟なポーズがとれるようになっていました。
あちらでは短かったビームブレイドのエフェクトパーツも程よい長さになって迫力があります。
付属の支柱パーツでガンビットの射出シーンをディスプレイできるようになったのも嬉しいポイント。
個人的に、ビットオンフォームのリアアーマーの形がHG版よりも自然なシルエットになっているのがお気に入りポイント。
エアリアルの大きなツインアイがアンテナ部分で隠れているので、あおりと俯瞰でまた違った表情が楽しめます。
シールドのガンビットは一部差し替えになりましたが、お陰で分離時のビットの形状がより劇中らしくなりました。HG版は連結用の穴が目立っていたので。
パッケージの裏面に赤く光っているエアリアルが載っているにも関わらず、シェルユニットの発光状態が再現できないのは残念。今後バージョン違いとして発光状態も登場しそうな気がします。
価格はHG版の約5倍という手の出しにくさもありますが、動かしやすさはこちらの方に軍配があがると思います。ただ、この価格帯で今後のディランザやファラクトも揃えたいかと言われると……微妙かもしれません。
以上、「ROBOT魂 <SIDE MS>ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E.」のレビューでした。
最後までレビューを見ていただきありがとうございました。
ROBOT魂 機動戦士ガンダム 水星の魔女 <SIDE MS>ガンダム・エアリアル ver. A.N.I.M.E. 約125mm ABS&PVC…
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