今回はアニメ『マクロス』40周年に合わせ、BANDAI SPIRITS 「マクロス」プラモデル新シリーズ第1弾として発売された「HG 1/100 YF-19」をレビューします。
キットの紹介
アニメ『マクロス』40周年に合わせ、BANDAI SPIRITS 「マクロス」プラモデル新シリーズがHGにて始動!第1弾は
商品ページより
「YF-19」!
■「変形」「フォルム」「可動」を再検証し生み出した、新たなシステム「差替三段変形(ショートカットチェンジ)」を新たに搭載。
■パーツ差し替えを取り入れた新たな変形機構を採用することで、変形シークエンスの簡略化を実現。バトロイド、ガウォーク、ファイターへ簡単に変形が可能。
■「差替三段変形(ショートカットチェンジ)」により、変形機構を再現した際に生じる造形の制約に左右されず、各形態のフォルム、設定イメージを追求し立体化。
■複雑な構造を排除することで本体内部に可動域を設け、今までにない新次元の可動性能を実現。
■キャノピー部分には「偏光成形」を採用。光の当たり方で変化する色合いを楽しめる。
■「ピンポイントバリアパンチ」再現用エフェクトパーツが付属。
■極薄ながらも優れた隠蔽性を発揮し、濃い成形色のパーツの上からでも、鮮やかなカラー再現が可能なネーマーシールが付属。
定価 4,180円
2023年1月28日発売
パッケージ
YF-19の3つの形態が描かれています。結構シンプルなパッケージアート。
1982年の初代「マクロス」放映開始から2022年で生誕40周年となり、プラモデルHGシリーズでの新展開が始まりました。
第1弾はマクロスプラスから人気機体のYF-19がラインアップ。1/100スケールとなっていますが、YF-19自体そこまで大きな機体ではないのでバトロイド形態でも1/144スケールのガンダムと同じくらいのサイズです。
シール
ネーマーシールが2種類付属。
どちらも厚さは薄めになっていますが、パーツが透けることはなく安心して貼っていけます。粘着面側はどちらもメタリックのアルミ蒸着層があるので隠蔽力が強いのがポイント。
別売りでYF-19用の水転写式デカールもあるので好みに合わせて選ぶといいでしょう。
説明書
説明書は横長の冊子タイプです。表1~4はカラーで、中の組み立てページはモノクロです。
完成
バトロイド形態
アニメ「マクロスプラス」に登場する主役機 YF-19のバトロイド形態。
このキットでは差替三段変形(ショートカットチェンジ)を採用することで、どの形態でもスタイルが破綻しないように設計されています。
各形態の安定したプロポーションと広い可動域を同時に獲得しており遊びやすいのはかなり好印象。特にバトロイド形態のスタイリングはかなりいい感じです。
背面も非常にコンパクトにまとまっています。
今回は簡単なスミ入れとシールで仕上げています。ごく一部ですがグレーで部分塗装もしました。
スミ入れにMr.ウェザリングカラーのグランドブラウンを使いました。マルチブラックだとちょっと濃すぎるかなと思って、ボディカラーに馴染みそうなブラウンを選択。スミ入れすることでディテールがほどよく引き締まります。
あとはシールを貼って色やマーキングを補完します。シールの精度は高めなので思っていたより貼りやすかったです。位置決めが重要なシールが多いのでピンセットが便利でした。
武器装備
ガンポッドを装備した状態。
ガンポッド用の持ち手が付属しているので持ち替えはスムーズに行うことが可能です。トリガーガードの造形が簡略されているので持たせるときに手の甲を外す必要はありません。
ガウォーク形態
続いてガウォーク形態。
機首部分をバトロイド形態と別パーツに差し替えて変形できます。
特徴的な脚の曲がり具合もよく再現されています。自立も問題なし。
ファイター形態
戦闘機のファイター形態。
ガウォークの上半身部分を差し替えて変形できます。
脚などの可動する部位も突起によって本体にしっかりと固定されており、まとまりは非常にいいです。
付属品
付属品
ピンポイントバリアパンチ用エフェクト、ガンポッド、交換用右手首×2、交換用左手首、ランディングギア、ファイター形態再現用パーツ、ガウォーク形態再現用パーツ、アクションベース用ジョイント
各部アップ
頭部のバイザーはクリアグリーン成形。内部にはメカモールドがありシールは3種類のデザインから選択できるようになっています。クリアパーツを付けてしまうと分かりにくいですが、このレビューでは青いツインアイのシールを貼っています。
肩の赤と黒のラインは成形色のパーツ分けで再現。
八の字で立てるように腿部分はロールします。
両サイドの主翼も2軸で角度調整が可能。
足首の可動もそこそこ。関節を引き出すことで可動域が拡張されます。
踵も大きいので転倒リスクは低め。
可動域
肩アーマーは腕に干渉しないように上げることが可能です。
股関節は接続基部が広がり、開脚時の可動域を大幅アップ。
膝は二重関節となっており、ガウォーク用の可動域も含めて大きく動かせるようになっています。
膝立ちポーズもいい感じに決まります。
股下にはアクションベース用のジョイントパーツを取り付けることができます。
アクション&ギミック
バトロイド形態
握り拳のほかに平手も付属しており、様々なシーンが再現できます。
ガンポッド
ガンポッドを構えたアクションポーズも色々とれます。
ピンポイントバリアパンチ
付属のクリアエフェクトパーツを使うことでピンポイントバリアパンチを再現できます。渦を巻いたのような造形で見た目もかなりいい感じ。
エフェクトパーツは握り拳に直接取り付ける仕様となっています。パーツの向きが正しくないとしっかり付かないので注意。
ガウォーク形態
バトロイドからガウォークへ
バトロイド形態からパーツを3つに分離します。
ガウォークとファイターではノズルカバーは不要パーツになるので外します。
フロントアーマーは別のパーツに取り付けます。
上半身は頭部を回して倒すだけのシンプルな変形手順です。
バトロイドの胴は使わず、頭部が収まるパーツに差し替えます。
下半身も変形させます。膝関節は引き出しギミックによってガウォークのスタイルに合わせた可動ができるようになります。
主翼の角度を調整して下半身の変形が完了。
機首パーツを下半身に取り付けます。
上半身を上に乗せたらガウォーク形態の完成です。
アクション
バトロイドと比べると可動域は狭いですが、ガウォークの外観をバッチリ再現しています。
もちろんガンポッドも持たせることが可能。
ファイター形態
ガウォークからファイターへ
上半身パーツをファイター用のパーツに差し替えます。
脚部を変形させ、フロントアーマーは再び下半身パーツへ。
各部は突起によってロックされるのでファイター形態時に脚がグラつく等の心配はありません。
細かい部分を整えたらファイター形態の完成です。
アクションベース用ジョイントの取り付け
機体底面にはガンポッドを固定できます。
取り付け位置は2箇所あり、アクションベースを使う場合は後方を使います。
フロントアーマーを外せばアクションベース用のジョイントパーツが取り付けられます。
ランディングギアの取り付け
3箇所のカバーパーツを外せばランディングギアをつけることが可能です。
ガンポッドが浮く絶妙な高さで地上にディスプレイできます。
キャノピー部分
キャノピーは偏光加工されたクリアパーツで再現されています。
コクピット内は説明書を参考にしながら塗装しました。
アクション
可動箇所はありませんがアクションベーツを使って空中ディスプレイができます。
プロポーションも良好で、差し替え変形とはいえバトロイドからこの姿に変わるのには驚かされました。
ファイター別形態
ファイターの状態から脚部をガウォークのように変形させることでファイターの中間形態も再現できます。
まとめ
差し替え変形によって3形態を破綻なく再現しており、広い可動域によって非変形モデル顔負けのアクションポーズもとれるようになっています。
付属シールを使えば素組みでも色分けの再現度はかなりのものになります。
肩や腰関節にボール状のポリキャップが使用されており、特に腰部分は変形時に毎回着け外す必要があり、パーツの劣化には気をつけたいところです。組み立て時にポリキャップは余るようになっているので予備で取っといておくといいと思います。
変形モデルということでパーツ数も多く、価格もガンプラより高めですが今後の展開が楽しみなシリーズでした。
以上、「HG 1/100 YF-19」のレビューでした。
最後までレビューを見ていただきありがとうございました。
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