今回紹介するガンプラは「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」です。
キットの紹介
■REAL GRADE(RG)2010年7月より展開。
商品ページより
■“リアル”を追求し、精密さを伝えるハイディテール、マスターグレードにもひけをとらないダイナミックなアクション&ギミック、組み立て済みインナーフレームを採用したストレスフリーの組み立てなど、全てのファンを満足させる様々な仕掛けが凝縮。最新技術を搭載し、ガンダムを知る全世代に向けたガンプラの新しい楽しみを伝える新ブランド。
■RX-78-2ガンダムの全「設定」を全高約125mmの中に集約。
■少ないパーツ数での組み立てでダイナミックな可動が可能なインナーフレーム『アドヴァンスドMSジョイント』搭載。
■リアルな質感で、見た目の完成度を追求した特殊素材製『リアリスティックデカール』付属。
2010年7月24日発売
定価 2,750円
パッケージ
説明書
シール
リアリスティックデカールが付属。所謂マーキングシールですが、一部にメタリック表現のシールが含まれています。
今回はリアリスティックデカールを使って完成させましたが、ビームサーベルの柄部分は筒状で剥がれやすかったため貼っていません。また、金の部分もシールではなくガンダムマーカーEX イエローゴールドを使用しています。
完成
本体
本機はアムロが乗った初代ガンダムです。
デザインは2009年にお台場に展示された1/1実物大ガンダム立像がベースになっています(2023年現在では解体済み)
リアリスティックデカールのマーキングは立像と微妙に異なります。後により立像に近いデザインの「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.3.0」も発売されました。
1/144スケールのガンプラとしてはかなり精密なパーツ構成で、リアリスティックデカールによって情報量もありかなりのボリュームとなっています。
パーツ数は装甲部分だけても200点以上で、マスターグレードに近い組みごたえがあります。
今回は部分塗装、リアリスティックデカール、つや消しスプレーで仕上げました。
モールドもあまり強調したくなかったのでスミ入れはしていません。
塗装個所はツインアイと、胸の排熱板・肘・膝の金色の部分のみです。ガンダムマーカー ブラックと、EXのイエローゴールドを使いました。特にイエローゴールドは本キット発売当時はまだ存在していなかった色で、金属色を手軽に再現できるため重宝しています。つや消し後はやや落ち着いた上品な質感になります。
シールを貼る前はこんな感じ。
白いパーツだけでも3色の成形色が使用されており、試作機であるガンダムの各部の材質の違いを表現しているそうです。本物であることを追求したブランドの方向性が伺えますね。
多重インサート成型によるアドヴァンスドMSジョイントは、ランナーから切り離して各部を整えるだけで可動内部フレームになります。ただし関節強度はそこまで高くないため、近年のリアルグレードでは一部の武器のみに使用されていたりと採用箇所が減少しています。
本体を組み立てた後は地獄のシール貼りが待っていますが、かなり見違えるので頑張る価値はあります。
余裕があればシールの余白をデザインナイフなどである程度カットすると更に見栄えが良くなります。
肘や膝の関節にある金の部分はリアリスティックデカールでも再現可能ですが、立体面をきれいに貼るのは難しく剥がれやすいため今回は塗装で済ませています。
胸の排熱版は奥の方までペン先が届かないのでエアブラシシステムを使って塗装しました。充電式エアブラシのコンプレッサーと組み合わせて使うとかなり取り回しが良くなるのでオススメです。
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武器装備
ビーム・ライフルとシールドを装備。
アドヴァンスドMSジョイントのハンドパーツは指が可動するので、そのまま武器を持たせることが可能です。
指の根元はボールジョイントでかなり外れやすいです。紛失に注意。
シールドはアームジョイントの位置を上下に調整できます。ジョイント部分を腕に差し込んで固定していますがピンが浅いので外れやすいです。
左肩関節が緩く、シールドを保持できなかったのでパーマネントマットバーニッシュで補強しています。このキットを作るならこれはあったほうが良いです。
付属品
付属品
ビーム・サーベル×2、ハイパー・バズーカ、ビーム・ライフル、交換用手首、パイロットフィギュア、コア・ファイター、シールド、アクションベース用ジョイント
可動範囲
横方向の可動はこんな感じ。
腰アーマーは腰部に干渉しやすいです。また、フロントアーマーとリアアーマーは浅めのボールジョイント接続となっているのでかなりの頻度で外れます。
さらに、股関節の軸も短いので脚部がよく抜けます。
肘と膝は二重関節で大きく曲げることが可能。
腕や脚の装甲は可動に合わせてスライドします。
膝立ちもできます。
脛側の装甲を展開することで足首の可動域が拡大されます。
リアアーマーのラッチにアクションベース用のジョイントを差し込むことで空中ディスプレイができます。
アクション&ギミック
ビーム・ライフル
ガンダムの主兵装であるビーム・ライフル。
グリップ部分は白色になっています。
両手で構えることができ、スコープも可動します。
接続ピンをグリップから起こして手に持たせます。持たせ方についてはバズーカも共通です。
ラストシューティングポーズ。
足首の接地性が他の可動部と比べるとややイマイチなのが残念。
シールド裏にビーム・ライフルとビーム・サーベルをマウントすることもできます。
ハイパー・バズーカ
ハイパー・バズーカも付属。
成形色で色分けもバッチリ再現されており、グリップは可動式です。
シールドはバックパックに固定できます。
リアアーマーのラッチにマウントさせることも可能です。
ビーム・サーベル
ビーム・サーベルのエフェクトパーツは1/100スケール向けのサイズとなっており、本体全長より長いです。
エフェクトパーツはクリアレッド成形で2本付属。
柄は手に持たせるようにピンの付いたものが別で付属しています。
バックパックから外す際にアドヴァンスドMSジョイントのピンごと抜けることが多々あって、その都度つけ直すのが手間でした。
コア・ブロックの分離
ガンダムの上半身と下半身を分離させて、コア・ブロックを取り出すことができます。
アドヴァンスドMSジョイントのコア・ブロックはグレー一色で、下部にボールジョイントがついています。
コア・ファイター
1/144スケール初の完全変形コア・ファイターも付属。小さいですが造形はしっかりしています。
コア・ブロック変形後はランディングギアが余剰になります。
コクピットはクリアパーツで、ハッチを開くこともできます。内部のパイロット造形はありません。
コア・ブロックへの変形は非常にシンプルです。
羽や尾翼などの可動部がかなり緩かったのでパーマネントマットバーニッシュを使って渋みを調整しました。
コア・ファイターはアドヴァンスドMSジョイントのコア・ブロックと比べると下部の可動ギミックがないためドッキング後の腰の可動域が減少します。
ドッキング後もコクピットハッチを開くことで内部のコア・ブロックを確認することができます。
パイロットフィギュア
同スケールのパイロットフィギュア(アムロ・レイ)も付属。
繊細なパーツなので破損には注意。私は足首を折りました。
まとめ
このキットを組むのは今回で3度目です。
リアルグレードの第一弾ゆえにあまり安定感がなく欠点も少なくないキットですが、たまに作りたくなる不思議な魅力のあるキットだと思います。
お台場ガンダムのキットとしては個人的に「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.3.0」の方をオススメしたいところですが、1/144スケールに濃縮された技術も一度体験していただきたいです。
以上、ガンプラ「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」のレビューでした。
最後までレビューを見ていただきありがとうございました。
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